ウトナイ()

ウトナイ()ってどんな(ところ)

ウトナイ()ってどんな(ところ)

苫小牧市(とまこまいし)中央(ちゅうおう)()から(ひがし)へおよそ10キロ・(くるま)(やく)25(ふん)周囲(しゅうい)9kmの(そこ)(あさ)淡水(たんすい)()海跡湖(かいせきこ))だよ。

水辺(みずべ)にはヨシ、スゲ、マコモ、フトイなどの水生植物(すいせいしょくぶつ)が、湖岸(こがん)にはコナラ、ミズナラ、カシワ、ハンノキなど落葉樹(らくようじゅ)()えているよ。(わた)(どり)(たび)途中(とちゅう)(はね)(やす)める場所(ばしょ)でハクチョウ(るい)、ガン・カモ(るい)数万羽(すうまんば)()んでくるんだよ。(いま)まで270種類(しゅるい)(とり)確認(かくにん)されたんだって。

語源(ごげん)はアイヌ()で「ウツ・ナイ・ト」あばら(ぼね)(かわ)・の(ぬま)意味(いみ)。ウツナイがなまってウトナイと()ばれるようになったんだ。ウトナイ()水源(すいげん)となる美々川(びびがわ)には左右(さゆう)から何本(なんぼん)もの(ほそ)(なが)れがあばら(ぼね)(よう)(そそ)いでいるよ。北側(きたがわ)から勇払(ゆうふつ)(がわ)美々川(びびがわ)・オタルマップ(がわ)の3(ほん)(かわ)(なが)れこんで、南側(みなみがわ)から勇払(ゆうふつ)(かわ)(なが)()ているんだ。

どんな(ふう)にできたの?

海跡湖(かいせきこ)とは海流(かいりゅう)河川(かせん)(なが)れによって(すな)がたまり、(うみ)一部(いちぶ)()じこめてできた(みずうみ)のこと。およそ6000(ねん)(まえ)までは(いま)よりも地球(ちきゅう)気温(きおん)(たか)く、海面(かいめん)上昇(じょうしょう)していて早来(はやきた)から千歳(ちとせ)美々(びび)あたりは(うみ)だったんだ。その(あと)およそ3000(ねん)(まえ)(なが)年月(ねんげつ)をかけ海流(かいりゅう)(かわ)から(はこ)ばれた(すな)がたくさん()まったことと、気温(きおん)(ひく)くなって海水面(かいすいめん)()がったことで苫小牧(とまこまい)海岸線(かいがんせん)現在(げんざい)位置(いち)になったんだ。勇払(ゆうふつ)原野(げんや)一帯(いったい)(ひろ)砂浜(すなはま)になり、やがて(くさ)()えて草原(そうげん)となり、そこに美々川(びびがわ)からそそぐ(みず)()まりウトナイ()となったんだ。そして(いま)(すこ)しずつ(かたち)()えているんだよ。

国土地理院(こくどちりいん)地形図(ちけいず)より引用(いんよう)

参考資料

「ラムサール条約(じょうやく)登録(とうろく)湿地(しっち)をかかえる市町村(しちょうそん)担当職(たんとうしょく)(いん)のためのラムサール条約(じょうやく)ハンドブック」ラムサール条約(じょうやく)登録(とうろく)湿地(しっち)関係(かんけい)市町村(しちょうそん)会議(かいぎ)事務(じむ)/(へん)2001
「ウトナイ()聖域(せいいき)はこうして()まれた」苫小牧(とまこまい)民報(みんぽう)(しゃ)編集(へんしゅう)(きょく)/(へん)2001
「ラムサール条約(じょうやく)登録(とうろく)湿地(しっち)(たず)ねて」(だい)4(かい)ラムサール条約(じょうやく)登録(とうろく)湿地(しっち)関係(かんけい)市町村(しちょうそん)会議(かいぎ)実行(じっこう)委員会(いいんかい)苫小牧(とまこまい)市役所(しやくしょ)環境(かんきょう)衛生(えいせい)()環境(かんきょう)生活(せいかつ)()/(へん)1998
「ラムサール条約(じょうやく)登録(とうろく)湿地(しっち)指定(してい)記念(きねん)()『ウトナイ()』」苫小牧市(とまこまいし)/(へん)1993

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